古多更一の論画

サブカルチャーの評論、役に立つ記事や論画を書いていきます。

⚠️ネタバレ有り アフタートランプ後の最新思想~二項対立、両義、脱構築~

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 東京喰種って、文学もジャンプもイデオロギーも殆どの正義が成り立たないくらい、

多正義時代になった時代において、
どう正義を構築するか?
どうグローバルとナショナリズムの対立を
改善するかを提示している、
最先端の思想的側面が強い。

だから、なんでカネキは人格を変えまくり、
漫画1作に多重な同一人物だらけなのか?
人間最強な偽善の有馬や
喰種最強な偽悪のエトがなぜ、
カネキや古多に負けてしまうのか?
キテレツな古田やピエロが
実は善人だったのはナゼか?
善人だったナショナリスト=人間側が、
実は、喰種=グローバルの申し子という
茶番はなんだったのか?

 

 トランプやSNSの炎上、
就活、哲学の捻れ全ての解説と解決が
記されている。

 

 今まで古多のスゴさは解説したから、

皆寄りの金木を解説したいと思う。

 

 まず、人間=ナショナリスト、リベラル
喰種=グローバリスト、リバタリアン

という力関係になっている。
喰種は人間を食べまくる人間型の化物たち
なんだけど、これって、ぼくたちの暗喩なわけ、競争社会ので。皆、ある意味、喰種なわけさ、他者をグローバルや団体で結託し、差をつけ、資本に差をつけ、排除する、人間は人間を精神的に食べて、間接的に搾取している、

ここに正義や正当性はなく、誰もがアイロニカルに偽善を装おう、喰種側はやりすぎてるだけで、誰もが喰種の資格があるっていうのが、東京喰種のテーマで、そして、不幸な目?に誰か?にハメられ、人間から半喰種になった金木が主人公。

 

 そして、人間と喰種のハーフ、
つまり、ナショナリズムとグローバル両者を理解する、金木は、21世紀に即している強い考えなんだよ。多正義時代において、理系も文系も正当性は宗教や正義において主観でしかなく、ナショナリズム=自意識で処理したくても、
グローバルと絡み合う現代において、
そんな自意識は正義や強さを持たない。

 

 しかし、金木は選ばれた、
グローバルとナショナリズム両方を理解する、
21世紀のニューヒーローだ、
だけど、彼は事故で英雄になったに
すぎない、ナショナリズムもグローバルも
どっちもどうでもよくて、

ただ俺が正しい、承認欲求それだけ。

でも、そんな浅い承認欲求で
グローバルとナショナリズムを束ねるヒーローになれない、
だから、承認のために、毎回、女や仲間を守ることをして、毎回負け続け、リセットし、
違う女や仲間を作る、

浅い承認欲求の関係性では、
都合悪くなったら、女や仲間を捨てればいい、を繰り返すしかない。
ネトウヨや暴力左翼、Twitter民が、
まるで御輿にあげるインテリをすぐ変え、
認めない仲間を排斥したりするように。

 

 そして、グローバルとナショナリズム両方を
繋げる多文化主義=偽善者の金木は、

衝撃の事実を古多に告げられる。

 

金木「なんで僕を悲劇の英雄に

   したんですか?」

古多「(は)(は)(は)(は)(は)‼️」
自意識過剰かよーキモチ悪ー‼️

と、金木を英雄=多文化主義のカリスマに

祭り上げて、
現在、金木のラスボス(キャラ)?になり、

対峙する、まさに古多更新、

始まりの根源も、終わりの闘いも
全てを作った古多は言う、

君はただそこらへんにいた
大学生、理由なんてないよ(笑)と。

 

 つまり、多文化主義=金木の実存、

信念すら、茶番だと明確に規定された。

 そして、古多を倒そうとする金木は!、
やっぱり(女を仲間を過剰に守る!)っていう、自意識、偽善、文学(笑)を古多に見透かされて、

また行動を読まれ、負けてしまう、

古多は煽る、

だが、負け続けた

偽善のリベラルな多文化主義者は

ついに本性を表す‼️

 

トーカーちゃん、トーカーちゃん、トーカーちゃん、トーカーちゃん、トーカーちゃん、トーカーちゃん、トーカーちゃん、トーカーちゃん、トーカーちゃん、トーカーちゃん、トーカーちゃん、トーカー(!)


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実は、彼女以外、どーでもいいんです(!)

このために、多文化主義のリベラルの

偽善してました❗
金木はついに偽善=多文化を捨て、
つまり、周りにいる多文化主義

金木クローンのガキを食べまくり、

巨大な日本を覆う、
グローバルとナショナリズムの化身の極限の怪物に
変身する、カラダがでかすぎるゴジラ‼️

 

 つまり、ナショナリズムの自意識の問題と
グローバルの欲望は実は似た者同士、
だからこそ、

僕らは片方に怒るのは無駄なのだ、
そして、多文化主義を装い、

実は片方に片寄る態度も

実はもう成立しない悪だったのだ。

 

 金木はグローバルやナショナリズムの論理を、
結局、みんな自意識満たしたいんでしょ?

ということを提示した、
というか、そんな問題で皆争っている、
トランプも政治も経済も

全てはここに集約する。

 

 そして、

過剰なナショナリズムかつグローバルな怪物は
日本をジワジワ沈没させようとする、

あらら、

主人公=読者の自意識を満たすものが、
ラスボス?そう、ラスボス。

そして、ラスボスキャラだった古多は❓
あれ❓ なんか古田は真面目になって、
主人を失い途方に暮れる

主人公の仲間たちの仲間になってる❗

 

 そう、細分化社会において、
二項対立、主人公とラスボスの関係は破綻。
アメリカとソ連の冷戦のような、二項対立の物語、
自意識の問題は大きな主題ではない、
アフタートランプ後において。

 

 そして、偽善性に気づいた金木は
自身が悪と自覚しながらも、
自分が社会を変える可能性に気づき!
(自意識、派閥は無駄と気づいたので)

古多と共犯関係を結ぶことになる。
ただ古田はピエロ、道化にすぎないから、
彼は主人公にも舞台にも立てない、

金木=アフタートランプ後の思想を
提示した古田は舞台から降りる、

そして、アフタートランプ後の思想は
対金木に対抗するため、

グローバル対ナショナリズムから
グローバル=喰種とナショナリズム=人間が
結託するという話に180度変わる。

❰人間 対 喰種
→偽善に多文化主義の金木 対

    偽悪に両者を嗤う古多❱

から、

❰過剰なグローバルとナショナリズムを
皮肉るために悪役を演じる金木

過剰なグローバルとナショナリズムで反省し、
両者が手を取り、金木=自意識キャラを倒す、
アフタートランプ後のユートピア
喰種と人間の結託❱

に話は変わる、

ラスボス=悪はもう成り立たないし、
自意識や勝ち負けは捨てるべきだ、
そして、大きな物語は存在しないし、
多文化主義戦後民主主義という
アイロニー、偽善も通用しない、

アフタートランプ後の思想は、

対立や自意識を超えるものだ。
石田スイ=古多と金木 は
現代に合う正義を成立させたのだ。

 トランプに絶望も希望もするな❗